やすらぎ整骨院

全国の緊急事態宣言から一週間が過ぎました。平常の生活ができずストレスも溜まっている人も多いと思いますが、多くの人の命や健康にかかわることです。みんなで協力し合って頑張りましょう！

さて…患者様から時々質問を受けるコロナウイルス関連の話題について…。
私自身は医師でもなく、感染症について特別詳しいわけでもないのですが、クリニックでの勤務経験のおかげで多少の知識があります。
簡潔に皆様にお伝えできればと思います。

まずは、根本的なところ…ウイルスと最近の違いについて
●とにかく大きさが違います
細菌がμ(ﾏｲｸﾛ)メートルという1000分の1ミリ単位で光学顕微鏡で観察が可能な大きさなのに対し、ウイルスはｎ(ﾅﾉ)メートルという10万分の1ミリ単位の大きさで電子顕微鏡でしか観察ができません。

●細菌・ウイルスによる病気には…
細菌感染で起こる…感染性胃腸炎・腸管出血性大腸菌感染症・結核・破傷風・敗血症・中耳炎など
ウイルス感染で起こる…インフルエンザ・風邪・ヘルペス・コロナなど

●体内での増殖の仕方の違い
細菌は自身で細胞分裂を繰り返し増殖し、体を侵食したり毒素を出したりします
それに対してウイルスは細胞に入り込み細胞内の核…ヒトの染色体を利用して増殖します。
※このウイルスが細胞に入り込んでしまうことが薬の精製の難しさにも関係しているのです。

 ●治療薬について
細菌に対しては抗生物質などの薬が効果的なものが多く存在します。
それに対し、ウイルスは細胞の中に入り込むため効果的な薬が少ない状況です。
ちなみに…インフルエンザウイルスなどによく使われる『タミフル』は細胞内で増殖したウイルスが細胞の外に出ることを防ぐ薬になります。
また、最近話題になっている『アビガン』はウイルスが増殖に利用する染色体(ＲＮＡ)の生成を阻害することでウイルスの増殖を防ぐ薬です。アビガンに関しては染色体に作用する為副反応などが懸念されているようですが、いまだにデータが不足しているようですね。

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